大林組、建材・建造物分野のGX技術開発で建設業として初の「GXオープンイノベーション賞」を受賞

サステナビリティ

大林組は、カーボンニュートラル社会の実現加速を目指す東京科学大学 総合研究院 グリーン・トランスフォーメーション・イニシアティブ(Science Tokyo GXI)が主催する「柏木孝夫GXI賞」において、「GXオープンイノベーション賞」を受賞しました。建設業での同賞の受賞は大林組が初となります。

Science Tokyo GXIとは、2022年に東京科学大学に設置された、GX(グリーントランスフォーメーション)(※1)社会の先導を目指して研究を進める産官学連携拠点です。

柏木孝夫GXI 賞は、カーボンニュートラル社会の実現や、地球環境と共生した社会の発展を目的として、2023年に創設されたもので、特に優れた研究および業績を上げた者に対して、「GX 研究賞」「GXオープンイノベーション賞」「GX 奨励賞」の3つの賞が贈られます。このうち「GXオープンイノベーション賞」は、産官学、市民、地域が連携したエネルギー技術の社会実装に関する研究開発など、オープンイノベーションの発展に貢献した企業、団体などを表彰しています。

東京科学大学 名誉教授 柏木孝夫氏(左から4番目)を中心に並ぶ受賞者一同。授賞式では、営業総本部カーボンニュートラル・ウッドソリューション部 副部長の八木利典(左から5番目)が表彰状とトロフィーを受け取った(提供:東京科学大学 総合研究院 グリーン・トランスフォーメーション・イニシアティブ)

今回の受賞は、2025年2月に開催された第5回 GXI テックミーティング(※2)で講演した大林組の内容が評価されたもので、建築物完成までに排出される二酸化炭素(CO2)削減への取り組みや、技術研究所OL3での建築資材リユースの実践が、建材・建造物分野における革新的なGX推進に寄与したことから選出されました。

大林組技術研究所(東京都清瀬市)の実験棟「オープンラボ3(OL3)」では、解体建物の構造部材を新築に活用し、第1期部分において鉄骨57%、コンクリート33%(重量比)をリユースするとともに、新材で新築する場合と比べ製造時CO2排出量を約49%削減することを示しました。

また、循環利用を後押しする仕組みづくりが重要であることにも触れました。大林組では、2024年から資源循環データプラットフォーム「Upcyclea(アップサイクリア)」の活用を開始し、建設資材の環境性能やリユース可能性の可視化、トレーサビリティの確保などを進めていることも紹介しました。

大林組は、今後も脱炭素社会と循環型経済の実現に向け、技術開発と社会実装を通じて貢献してまいります。

  • ※1 GX (グリーントランスフォーメーション:Green Transformation)
    化石燃料によるエネルギー中心の産業や社会構造を、再生可能エネルギーなどのクリーンエネルギー中心の構造に転換していく、経済社会システム全体の改革への取り組み
  • ※2 GXIテックミーティング
    年に4~5回程度開催される、Science Tokyo GXI 産官学連携委員会会員やベンチャーが自社技術やニーズを紹介する発表会。異分野会員間の協業(産-産連携)、産官学連携の開始点となっている